下肢切断の適応
| 絶対適応 | 四肢の不可逆的な虚血の場合のみ |
| 相対適応 | ![]() |
| 他科連携 | 切断決定前に循環器内科に相談 |
切断レベルの決定
| ① | より遠位で切断し、残存機能を多く残すこと |
| ② | より近位で切断し、合併症を軽減すること |
| 以上の2点と、患者の健康状態や社会生活などを加味して切断レベルを決定する | |
| CLIの場合、SPPが40以上あり、循環不全により再壊死しないレベルを予測する | |
| 大切断 | |
| AK(Above-Knee):大腿切断 | |
| BK(Below-Knee):下腿切断 | |
| 膝関節離断:本邦では避けられる傾向にある | |
| 小切断 | |
| サイム切断 | |
| TMA切断(Trans-Metatarsal Amputation) | |
| 趾切断 |
BK(下腿切断)の手術方法
①準備
| 麻酔 | 仰臥位 |
| 消毒 | |
| 駆血 | 原則駆血は行わない:虚血肢は動脈硬化が強いため完全な駆血が得られずうっ血となり大量出血するため |
| デザイン | ①骨切りライン:身長やSPP・下肢エコーの結果を考慮し、膝関節裂隙より8〜15cm遠位に設定 ②前方皮弁ライン:骨切りラインより3〜5cm遠位に設定 ③後方皮弁ライン:骨切りラインより8〜10cm遠位に設定 ![]() |
②切開・血管結紮
| ①後脛骨A結紮 | デザイン内側を3〜4cm皮切し、長趾屈筋とヒラメ筋の筋間を展開し、後脛骨Aと伴走している脛骨Nを分離し、マーキングをしておく。後脛骨Vを後脛骨Aから分離した後、後脛骨Aの近位と遠位を4〜6重に結紮・切離する。後脛骨Vも結紮・切離する。![]() |
| ②前脛骨A結紮 | デザイン外側を3〜4cm皮切し、前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋の筋間を展開し、前脛骨Aと伴走している深腓骨Nを分離し、マーキングをしておく。前脛骨Vを前脛骨Aから分離した後、前脛骨Aの近位と遠位を4〜6重に結紮・切離する。前脛骨Vも結紮・切離する。![]() |
| ③背側切開 | デザイン背側を皮切すると、アキレス腱上にある小伏在Vを結紮・切離する。その後メスや剪刀で筋肉を切離する。![]() |
| ④腓骨A結紮 | 下腿外側から前脛骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋を切離し、脛骨と腓骨の骨間膜を展開し、後脛骨筋を切離すると腓骨AVが露出されてくる(下腿内側からでも長趾屈筋とヒラメ筋を切離していくと腓骨Aが露出されてくる)。腓骨Vを腓骨Aから分離した後、腓骨の近位と遠位を4〜6重に結紮・切離する。腓骨Vも結紮・切離する。 |
③骨切り
| ①脛骨切断 | 近位側の切離した軟部組織をガーゼで保護し、近位側に牽引する。脛骨切断面をマーキングし、レシプロケーターで切断する。 |
| ②脛骨前面処理 | 脛骨切断面の前面を斜めに切り落とし、骨ヤスリで表面を滑らかにする。 |
| ③腓骨切断 | 脛骨切断面よりも約1cm短く切断する。 |
| ④後方皮弁形成 | ヒラメ筋を斜めに切離し、後方皮弁を形成する。 |
| ⑤神経切断 | マーキングしておいた神経は、注意深く引き出し、なるべく近位で結紮して鋭いメスで切断する(神経断端が筋肉内に埋没し、機械的圧迫や神経鞘腫の形成を防ぐ)。 |






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