頬骨骨折(頬骨体部骨折、頬骨弓骨折)

皮膚科

頬骨上顎複合骨折(ZMC骨折、頬骨体部骨折)

頬骨の構造

頬骨の解剖

バットレス

頬骨骨折ではZF、ZM、IO、ZAの4部位が何らかの形で損傷する

バッドレスとは 顔面骨の梁構造のこと。頬骨の強度はZF>>IO・ZA>ZMの順に強い
垂直バッドレス 頬骨前頭縫合(ZF)と頬骨上顎縫合(ZM)を含む垂直方向の頬骨
水平バッドレス 眼窩下縁(IO)と頬骨弓(ZA)を含む水平方向の頬骨

頬骨骨折の診察

病態 頬骨隆起への直達外力により、①眼窩下縁(前頭頬骨縫合)、②頬骨弓(頬骨側頭縫合)、③上顎洞の後外側壁(頬骨上顎縫合)、④眼窩外側壁(頬骨蝶形骨縫合)に骨折が起こったものをZMC骨折といい、頬骨の4つの縫合が離解することによって生じる。骨折部は顔面骨から遊離し、上顎洞の容積が縮小する点が特徴。
分類 頬骨弓骨折:頬骨弓(頬骨側頭縫合)に骨折が起こったものをと言い、眼窩下縁(前頭頬骨縫合)・上顎洞の後外側壁(頬骨上顎縫合)・眼窩外側壁(頬骨蝶形骨縫合)にも骨折が起こったものをZMC骨折という。
症状 ①眼球運動障害:眼窩底骨折により下直筋が陥入するため
②複視:眼窩外側壁の内側偏位により外直筋の圧迫が生じる、または下直筋を含む眼窩内容が上顎洞へ逸脱することで生じる
③開口障害:頬骨弓が内側凹状に骨折し、直下の側頭筋の腫脹と伸延障害をきたすため
④顔面感覚障害:眼窩下溝を含む骨折ではV2障害により末梢側の感覚障害が生じる
⑤偽性咬合障害:上顎骨の頬骨下稜の骨折により上歯槽神経を傷害するため
⑥その他:外傷性副鼻腔炎、眼球破裂、硬膜外血腫などの頭蓋内合併症
所見 頬部・眼部の腫脹:数日で消退するが、時に血腫や瘢痕で維持されることがある
頬部の扁平化:頬部体部の陥没のため
眼球陥没:眼窩底骨折による眼窩内容の逸脱、頬骨偏位による眼窩容積拡大
外眼角下垂:外眼角靭帯が付着する頬骨前頭突起の尾側偏位のため
頬骨皮下出血:2週間くらいで消退する
検査 【画像検査】
顔面CT:頬骨の4つの縫合の離解の程度、鼻骨・篩骨・前頭洞など周囲の骨折など確認

頬骨骨折の手術適応

手術適応

絶対適応 開口障害、眼球運動障害
相対適応 頬部の左右非対称(触診してズレが大きいなど主観的判断)

治療方法

①ZF確認
②IO確認
③ZM確認

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