形成外科で用いるドレッシング材(創傷被覆剤)

皮膚科

 

ドレッシング剤の機能からみた選択
①閉鎖した創面の湿潤環境形成 ハイドロコロイド
②乾燥した創を湿潤 ハイドロジェル
③滲出液を吸収し保持 アルギン酸塩、ハイドロファイバー、ポリウレタンフォーム、ハイドロポリマー
創の深さからみた選択
①真皮に至る創傷 ハイドロコロイド、ポリウレタンフォーム
②皮下組織に至る創傷
③筋・骨に至る創傷
創傷治癒の時期からみた選択
①壊死組織 ドレッシング剤は原則、壊死組織や異物がない創に用いる
②肉芽形成 滲出液が多い:アルギン酸塩、ハイドロファイバー、ポリウレタンフォーム、ハイドロポリマー
滲出液が少ない:ハイドロコロイド
③上皮化 ハイドロコロイド、ポリウレタンフォーム
④慢性期

キチン

アルギン酸塩

ハイドロファイバー

特徴 アルギン酸より高い吸収力がある
利点 滲出液を縦方向に吸収して横方向への広がりを抑制、細菌をゲル内部に保持
欠点
具体的商品名
●アクアセルAg:銀を含有し、緑膿菌やMRSA

ハイドロポリマー

特徴 陥凹のある創傷に適する
利点 多孔構造を有するハイドロポリマーが滲出液を吸収し逆戻りを防ぐ
欠点
具体的商品名
●メロリンガーゼ:多孔性ポリエステルフィルムで滲出液吸収+非固着性

①ポリウレタンフィルム

特徴
利点 酸素や水蒸気を通過させ、外部からの水や細菌の侵入を防ぐ、摩擦やずれを回避できる
欠点 単独では適切な湿潤環境を保持する力は乏しい
禁止 感染創:滲出液がドレナージされない
  滲出液がある創:創周囲が浸軟し新たな皮膚障害が起こる可能性あり
使用法 ①水疱:破れる前に貼付、水疱破れたら滲出液を吸収するドレッシング材に変更
②DDTI:皮膚欠損なく滲出液もない急性期褥瘡に使用
③二次ドレッシング:一次ドレッシングが剥がれやすい場合に使用
④外用薬の保持:ガーゼでは創に充填した外用薬が流れ出る場合に使用
商品
滅菌ポリウレタンフィルム:手術創、留置針、カテ挿入部などの創保護や感染防止
●オプサイト®ウンド
●3Mテガダーム®トランスペアレント
●キュティフィルム®EX
●サージットP®
非滅菌ポリウレタンフィルム:褥瘡処置に使用
●エアウォールふ・わ・り®:剥がすときの角質剥離を軽減
●3Mテガダーム®スムーズフィルムロール
●カテリテープ®FSロール

②ハイドロコロイド

特徴
利点 内側の親水コロイド粘着面で、滲出液を吸収して適度な湿潤環境を保つ
欠点 過剰な滲出液は吸収できない、細菌感染が悪化したことに気付きにくい
禁止 感染創:滲出液がドレナージされない
  滲出液が多量の創:創周囲が浸軟し新たな皮膚障害が起こる可能性あり
外用薬 基材に水分を含まない外用薬のみ併用できる
◎ワセリンなどの油脂:ワセリン基材の外用薬を塗布して使用
△PEG:ハイドロコロイドと併用すると水分過多になりやすい
使用法 ①感染がなく、滲出液の少ない浅い創面
②上皮化終了し、保護だけで良い創面
③皮膚潰瘍予防:骨突出部に貼付して潰瘍発生を予防
商品
●カラヤヘッシブ®:創部の観察がしやすい(クリアタイプ)
●デュオアクティブET®:

③ポリウレタンフォーム

特徴
利点 滲出液の吸収量が最大、クッション性に富む素材
欠点 滲出液の吸収速度は親水性ファイバーと比べると遅い
使用法 ①滲出液の多い創
②踵や仙骨部など外力のかかりやすい部位の創
商品
●メピレックスAg®:抗菌作用、カット可能
●ハイドロサイト®ジェントル銀:抗菌作用、カット可能

④親水性ファイバー

⑤親水性メンブラン・親水性フォーム

⑥ハイドロジェル

⑦セルロースアセテート

⑧銀含有ドレッシング材

⑨界面活性剤含有製剤

⑩シリコーン粘着剤付ドレッシング材

11 保険償還できないドレッシング材

12 新しいドレッシング材

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