類表皮嚢腫(表皮嚢腫、粉瘤、アテローマ) epidermoid cyst

皮膚科

粉瘤の診察

概要 粉瘤とは、皮膚に袋状の組織ができ、そこに皮脂や角質などが溜まっていくもの。
病態 粉瘤とは、毛嚢の下部が袋状となり、角質などの粥状物が内部に蓄積した嚢腫(cyst)の総称。毛包漏斗部の上皮成分が真皮内に陥入し、それが増殖して角質などの粥状物が内部に蓄積した嚢腫を形成する。粉瘤の約0.6%に悪性腫瘍を合併する(特にサイズが大きい場合)。細菌感染を伴うと異臭を放ち、排膿が見られる(炎症性粉瘤)。
原因 ①外傷による表皮細胞の埋入
②HPV-60の感染など
症状 無症状、細菌感染すると発赤・腫脹・疼痛をきたす(炎症性粉瘤)

広義の粉瘤

皮様嚢腫
漏斗部型毛包嚢腫 有毛部に生じ、嚢胞内に毛髪が確認できる場合がある
外毛根鞘性嚢腫 約90%は頭皮に生じ、硬い
汗嚢腫 嚢胞内に角化物は見られず、汗腺の腺腫と考えられる
稗粒腫 1-2mmの腫瘤

身体所見

身体のどこにでもできるが、頭部、頸部、体幹上部、腰臀部に好発しやすい。

視診 大きさは1〜2cm(ときに10cm)で、ときに頂点に開口部が黒点(コメド)として見られる。ドーム状に隆起した径2cm程度の常色で境界明瞭な結節、表皮との連続性がある。
触診 弾性硬、腫瘤は周辺組織に対して可動性あり

粉瘤の診断

画像検査

エコー 内部はモザイクエコー、後方エコー増強
【炎症を繰り返している粉瘤】
嚢腫壁がきれいな円形ではなく、一部高エコーな部分がある

病理検査

粉瘤の治療

通常の粉瘤

粉瘤を触っていると細菌感染を合併するため触らないよう指導

①外科的切除 必要に応じて嚢腫壁を残さず完全に摘出
(内容物は腐臭を伴う白色粥状物質)

炎症性粉瘤

①切開排膿 炎症が強い場合、局所麻酔後に切開排膿+えいひで内部を全周除いた後、嚢胞内洗浄し、開放創とする。瘢痕治癒するまで短冊状ガーゼ留置交換を行い、抗菌薬内服と軟膏塗布する。数週間以上経過して瘢痕が柔らかくなったら摘出を検討。
処方例)
②外科的切除 炎症が軽度の場合、抗菌薬にて炎症が鎮静化し、数週間以上経過して瘢痕が柔らかくなったら摘出を検討。

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