鰓性嚢胞(正中頸囊胞、側頸囊胞)

皮膚科

鰓性嚢胞・鰓性瘻

鰓性嚢胞/瘻孔:鰓裂の遺残によって生じる耳前部から頸部にみられる嚢胞・瘻孔

正中頸囊胞 甲状舌管の遺残によって生じたもの
側頸囊胞 第1〜3鰓溝の遺残によって生じたもの

正中頸囊胞(甲状舌管囊胞)・正中頸瘻孔

疾患の概要

疫学 1/10万の頻度で発生
病態 甲状腺中葉の発育過程で、甲状舌管の閉鎖が不十分な時に生じる
症状 基本なし(感染すると疼痛)、ときに嚥下運動障害

疾患の診断

視診 舌盲孔(舌背の前方2/3と後方1/3の境界部)〜胸骨上端の線上のどこでも発生する
触診 弾性軟、大きさは様々
エコー
MRI
鑑別 粉瘤、デルモイド、脂肪腫、甲状腺腫、血管腫、リンパ節炎、ガマ腫など

疾患の治療

IC 無症状では経過観察でも良いが、治療法は切除。ただし、切除しても再発する可能性がある。
手術 ピオクタニンで嚢胞を染色後、嚢胞外壁に沿って切除

側頸囊胞・側頸瘻孔

疾患の概要

疫学 1/10万の頻度で発生
病態 皮膚や咽頭壁に瘻孔を有するものを側頸瘻孔、瘻孔のないものを側頸嚢胞という。これらは稀に鰓原性癌が生じることがある。瘻孔は、①第1鰓溝の遺残により耳孔に連絡をもつもの、②第2鰓溝の遺残により扁桃に連絡をもつもの、③第3鰓溝の遺残によるものがある。
症状 基本なし(感染すると疼痛)

疾患の診断

視診 前頸三角の胸鎖乳突筋前縁に沿う部位に発生する、瘻孔は出下時より認める
触診 弾性軟、大きさは様々
エコー
MRI
鑑別 頸部の血管腫、唾液腺嚢腫、表皮嚢腫、類皮嚢腫、リンパ節炎

疾患の治療

IC
手術

コメント

タイトルとURLをコピーしました