気道異物

救急医学

気道異物の初期診断

概要 4分以内に処置しないと脳に影響する
症状 声が出ない
所見 choking sign:両手を喉に当てるポーズ、喘鳴の聴取
対応 強い咳を繰り返させる→改善しない場合は119番

背部叩打法

立位の場合 患者の背部に立ち、患者に前かがみにうつむいてもらう
片手を胸に回して、もう片方の手で肩甲骨の間を連続5回バンバン叩く
臥位の場合 自分の方に側臥位にさせる
口を開けて、頭部後屈顎先挙上
大腿で胸部を固定し、肩甲骨の間を連続5回バンバン叩く
子供の場合 子供を腹臥位で両大腿の上にのせ、頭を低くして口を開けさせる
肩甲骨の間を連続5回バンバン叩く

ハイムリック法(上腹部突き上げ法)

成人の場合 背後にまわり後ろから抱きしめる(臥位なら上半身を起こしてする)
片手をグーにし、剣状突起と臍の間におく
もう片方の手をグーを包み込むように抱き、斜め上方におもっきり突き上げる
突き上げを連続5回繰り返す
不適な患者 乳児、妊婦(腹ではなく胸を突き上げよう!)

意識がなくなった場合

胸骨圧迫+人工呼吸し、異物が口の中に出てきたら取り出す

病院到着時の対応

概要 意識消失する場合は下咽頭〜喉頭に詰まっていることが多い
準備 喉頭鏡(可能ならビデオ喉頭鏡)、マギール鉗子、吸引器
クロスフィンガーで口を開く
喉頭鏡で喉頭展開し、声帯まで異物がないか確認
異物が見えたらマギール鉗子で拾う or 吸引する
自発呼吸が出ない、気道開通しない場合はすぐに気管内挿管する

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