①抗菌剤(感染、感染予防に使用)
ゲーベンクリーム®
| 特徴 | 黒や緑色の壊死組織を伴う深い症例によく用いる。Wet to dry dressingの要領で厚めにガーゼで被覆する(滲出液で内側がWetになる)。 |
| 主剤 | スルファジアジン銀 |
| ①殺菌作用(特に緑膿菌に有効):銀による殺菌作用、サルファ剤による抗菌作用 ②壊死組織浸軟化作用:クリーム基材が壊死組織内に浸透 ③デブリドマン作用:ガーゼ交換のたびに表面の壊死組織が絡め取られる |
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| 基剤 | O/W乳剤性基剤 |
| 利点:水分量が多く乾燥気味の傷を潤して軟らかくする | |
| 欠点:ゲーベンを長期間大量に使うと白血球減少や銀皮症(色素沈着)が起こる、潰瘍に用いると刺激性による疼痛を生じる場合があるため潰瘍には原則禁忌 |
ユーパスタ®、イソジンシュガーパスタ®、カデックス軟膏®
| 主剤 | 精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏 |
| ①殺菌作用(MRSAや真菌にも有効):ヨウ素による殺菌作用 ②浸出液の抑制作用:白糖、マクロゴールによる水分吸収 ③デブリドマン作用:ヨードホルムのタンパク分解酵素活性化作用で壊死組織 |
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| 基剤 | マクロゴール |
| 欠点:塗布しにくい |
イソジンゲル10%®
ヨードホルムガーゼ®
| 一般名 | ヨードホルム |
| 特徴 | 非常に大きい創で壊死組織がある場合、ヨードホルムガーゼを創内に充填してガーゼ被覆し、これを交換することによって処置が非常に簡便になる。ヨードホルムのタンパク分解酵素活性化作用で壊死組織、特に仙骨表面の腱のような硬い軟部組織の除去に有用である。 |
| 欠点 | 長期間の使用でヨード中毒(症状:意識障害、採血結果に中毒は反映されない) |
②化学的壊死組織除去剤
ブロメライン®軟膏
| 主剤 | ブロメライン |
| ①壊死組織融解作用:蛋白分解酵素により壊死組織を分解(融解力は弱い) | |
| ※正常組織にも作用するため周囲をワセリン外用などで保護する | |
| 肉芽形成・上皮化には不利、疼痛が強い | |
| 基剤 | マクロゴール |
| 利点:吸水性に優れる |
③肉芽形成・上皮化促進剤
アクトシン®軟膏
| 特徴 | 肉芽で創面がほぼ平らになったのに、上皮がなかなか創縁からはってこないとき使用 |
| 主剤 | ブクラデシンNa |
| ①表皮形成促進作用:血管新生促進による局所血流改善 | |
| 外用後にしみると痛みを訴える患者が少なくない | |
| 基剤 | マクロゴール |
| 利点:吸水性に優れる | |
| 保管 | 要冷蔵保存 |
プロスタンディン®軟膏
| 主剤 | アルプロスタジル アルファデクス |
| ①表皮形成促進作用:血管新生促進による局所血流改善 | |
| 基剤 | O/W乳剤性基剤 |
| 利点:水分量が多く乾燥気味の傷を潤して軟らかくする | |
| 欠点:潰瘍に用いると刺激性による疼痛を生じる場合があるため潰瘍には原則禁忌 |
フィブラストスプレー®
| 主剤 | トラフェルミン:bFGF(塩基性線維芽細胞増殖因子)製剤 |
| ①肉芽形成促進作用:線維芽細胞の増殖により肉芽形成を促進 | |
| ②表皮形成促進作用:血管新生促進による局所血流改善 | |
| 基剤 | 生理食塩水 |
| 使用 | 噴霧後30秒待てば他の軟膏外用が可能になる |
| 液状製剤のため患部にとどまれない。そのため、ガーゼに噴霧して使用するか、軟膏基剤(油脂性基剤やワセリンなど)やドレッシング材を組み合わせて湿潤環境維持が必要。 |
④保湿剤
プロペト®
| 特徴 | 上皮化した皮膚や植皮片の保護、保湿に使用 |
| 基剤 | 白色ワセリン:保湿性がよく、局所にとどまりやすい |
| 特殊 | 洗浄15分前に創部と周辺皮膚にプロペトを塗布して汚れを浸軟させた後、汚染部位とともに拭き取ってから洗浄すると、少ない水量でも汚れが落ちる。 |
ヒルドイド®
| 主剤 | ヘパリン類似物質 |
| 基剤 | ソフト軟膏はW/O乳剤性基剤で、保湿力が高い |
| クリームはO/W乳剤性基剤で | |
| ローションはO/W乳剤性基剤で広範囲にサッと塗りやすい、保湿効果は劣る | |
| フォームは水性基剤で、頭皮や体毛の部位、摩擦を抑えて広範囲に素早く塗布できる |
ドレッシング剤(創傷被覆剤)
| ドレッシング剤の機能からみた選択 | |
| ①閉鎖した創面の湿潤環境形成 | ハイドロコロイド |
| ②乾燥した創を湿潤 | ハイドロジェル |
| ③滲出液を吸収し保持 | アルギン酸塩、ハイドロファイバー、ポリウレタンフォーム、ハイドロポリマー |
| 創の深さからみた選択 | |
| ①真皮に至る創傷 | ハイドロコロイド、ポリウレタンフォーム |
| ②皮下組織に至る創傷 | |
| ③筋・骨に至る創傷 | |
| 創傷治癒の時期からみた選択 | |
| ①壊死組織 | ドレッシング剤は原則、壊死組織や異物がない創に用いる |
| ②肉芽形成 | 滲出液が多い:アルギン酸塩、ハイドロファイバー、ポリウレタンフォーム、ハイドロポリマー |
| 滲出液が少ない:ハイドロコロイド | |
| ③上皮化 | ハイドロコロイド、ポリウレタンフォーム |
| ④慢性期 |

ハイドロコロイド
| 特徴 | 滲出液の少ない乾燥気味の創面に適する |
| 利点 | 外側は防水層、内側が親水コロイドの粘着面で滲出液を吸収して湿潤環境を保つ |
| 欠点 | 過剰な滲出液は吸収できない |
| 具体的商品名 | |
| ●カラヤ〜:創部の観察がしやすい | |
| ●デュオアクティブET |
ハイドロジェル
キチン
アルギン酸塩
ハイドロファイバー
| 特徴 | アルギン酸より高い吸収力がある |
| 利点 | 滲出液を縦方向に吸収して横方向への広がりを抑制、細菌をゲル内部に保持 |
| 欠点 | |
| 具体的商品名 | |
| ●アクアセルAg:銀を含有し、緑膿菌やMRSA |
ポリウレタンフォーム
ハイドロポリマー
| 特徴 | 陥凹のある創傷に適する |
| 利点 | 多孔構造を有するハイドロポリマーが滲出液を吸収し逆戻りを防ぐ |
| 欠点 | |
| 具体的商品名 | |
| ●メロリンガーゼ:多孔性ポリエステルフィルムで滲出液吸収+非固着性 |
ポリウレタンフィルム
| 利点 | 酸素や水蒸気を通過させ、外部からの水や細菌の侵入を防ぐ |
| 欠点 | 単独では適切な湿潤環境を保持する力は乏しい |
| 具体的商品名 | |
| ●エアウォールふ・わ・り:剥がすときの角質剥離を軽減 |


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