インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)

微生物学

インフル桿菌の特徴

鼻咽頭に常在。チョコレート寒天培地で培養。

莢膜株(Hib) 小児科領域の髄膜炎や敗血症の原因菌で、病原性が強い 尿中抗原検査
無莢膜株 肺炎の原因となる 尿中抗原検査なし

急性気道感染症

疫学 急性中耳炎の起因菌として2番目に多い
病態 ヒト鼻粘膜に常在しているものは無莢膜型であり、ウイルスによる上気道感染など気道粘膜に損傷があると、そこから菌が侵入して別の臓器にいき、急性中耳炎・副鼻腔炎、鼻咽頭炎、気管支炎、肺炎喉頭蓋炎を引き起こす(Hibの場合は飛沫感染もする)。また、気管支拡張症やCOPDなどの慢性呼吸器疾患を有する患者には急性増悪をもたらすため注意。
症状 喉頭蓋炎は発熱、咽頭痛、ふくみ声を生じ、窒息を起こすことがある。
検査 喉頭蓋炎を疑った場合は咽頭ファイバー検査
治療 第3世代セフェム系、ニューキノロン。咽頭蓋炎に対しては挿管

急性中耳炎・副鼻腔炎

耳鼻咽喉科を参照。

急性喉頭蓋炎(声門上炎)

耳鼻咽喉科を参照

クループ症候群(急性声門下喉頭炎)

耳鼻咽喉科を参照

細菌性髄膜炎

脳神経外科を参照。インフルエンザ菌莢膜株の血清型b(Hib)は小児科領域の髄膜炎や敗血症の原因菌。

コメント

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