夏型過敏性肺炎
病態 | 主に梅雨〜8月くらいに木造住宅の押入などで繁殖したトリコスポロンを抗原として吸入し、肺胞でⅢ+Ⅳ型アレルギー反応が起こり(IgG↑)、細気管支などの比較的細い気道に非乾酪性肉芽腫を形成する。その結果、肺は拡張しにくくなり(拘束性換気障害)、fine cracklesを聴取するようになる。このようなアレルギー反応を反復して肺胞隔壁が線維化し、間質性肺炎を生じる。 |
症状 | 抗原吸入から数時間後に、 発熱、咳嗽、呼吸困難(Ⅲ型症状) |
検査 | 【血液検査】 ツベルクリン反応陰転化、トリコスポロン抗体陽性(確定診断) 【BALF】 CD8↑(8月だから)=CD4/CD8↓ |
治療 | 抗原回避(新たな抗原曝露がなければ数日で軽快)、症状が強い場合はステロイド内服 |
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