ノロウイルスとロタウイルスの比較
ノロウイルス | ロタウイルス | |
好発年齢 | 学童期以降成人 | 6ヵ月~2歳(5歳以上はまれ) |
感染経路 | 経口,飛沫,接触感染 | 経口(糞口)感染 |
原因食品 | 二枚貝 | |
持続 | 1~2日間 | 3~9日間 |
合併症 | けいれん、脳症、髄膜炎 | |
流行時期 | 11月~3月に多い | 1月~4月に多い |
その他 | 症状消失後も1ヵ月間ウイルス排出 | ワクチンあり |
消毒 | 次亜塩素酸0.1% (逆性石けん・エタノール抵抗性) |
次亜塩素酸0.1% (逆性石けん・エタノール抵抗性) |
ノロウイルス感染症
疫学 | 冬に多い |
病態 | 牡蠣などの二枚貝は大量の海水を濾過しているため、ノロウイルスが濃縮され、その生ガキを食べると発症する。感染力が強く10~100個程度で感染する。約50%は不顕性感染。 |
症状 | 1~2日間の潜伏期間の後に発熱、水様便、悪心・嘔吐、脱水(皮膚緊張度低下)を生じる。1~2日間で治癒する。ただし、症状が消失しても1週間〜1ヶ月程度は便中にウイルスが排泄されるため二次感染に注意が必要である。 |
検査 | 【糞便検査】 ノロウイルス抗原迅速定性検査陽性 |
治療 | 対症療法 |
予防 | 消毒には次亜塩素酸を用いる(エタノールは無効)。嘔吐物や糞便を介した接触感染のため手洗いを徹底する。また嘔吐物や糞便が乾燥するとエアロゾルとして空気中を漂うため素早く掃除する。 |
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