横紋筋融解症
| 病態 | 糸球体を通過したミオグロビンが尿細管を閉塞させ、尿細管壊死を生じる疾患。 横紋筋融解症の定義は定まってないが、一般的にCK 1000〜2000 U/L以上で定義されることが多い(心筋虚血や心筋炎は除外される)。CK 5000以上ではAKI予防目的に早期から外液輸液を行う。 |
| 原因 | ![]() |
| 評価 | リスクスコアが5点以下であれば透析導入や死亡リスクは10%未満だが、スコア6〜11点では10〜50%、12点以上では50%以上となる。![]() |
| 合併症 | 早期合併症:高K血症、低Ca血症、AG開大性代謝性アシドーシス 後期合併症(3〜7日後):AKI(特にCK5000以上で考慮)、DIC |
| 検査 | 【血液検査】 ①CK:筋損傷の指標として診断や治療効果判定に使用する。筋障害2〜12時間以内に上昇し、24〜72時間で最大値となる(入院時はCK上昇なく、2〜3日後にCK上昇する場合あり)。CKは半減期が長いため上昇するまでタイムラグがある。 ②ミオグロビン:挙動が読みづらく診断や治療効果判定に有用でない ③トロポニン:心筋障害が否定できない場合は必ず評価する ④TSH/T4/T3:CK上昇の原因として忘れられがち 【血液ガス】 AG開大性代謝性アシドーシス:筋肉から放出された有機酸のため 【尿検査】 ミオグロビン尿:尿潜血+、尿沈渣赤血球ー、黒褐色の尿 【心電図】 電解質異常に伴う変化、CK上昇の原因として心筋虚血評価 |
| 治療 | ①原因の除去:原因検索を行い ②AKIの予防:大量補液するため心エコーによる心機能の評価は必須 ![]() 外液輸液はミオグロビン尿が改善されるまで行う。尿量は3mL/kg/hr以上確保する。 |




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