レーザー治療

皮膚科

レーザー治療の概要

レーザーの原理

標的組織を選択的に加熱・破壊して効果的に治療する。その際に周辺組織を保護するために5つの因子を設定する。

赤色の疾患 例:単純性血管腫、乳児血管腫、毛細血管拡張症、瘢痕やケロイドの赤み
使用機器 ダイレーザー(Vbeam®)、Nd:YAGレーザー
原理 赤血球の酸化Hbにレーザーが吸収されることで赤血球が熱破壊され、周囲の血管内皮を損傷し、拡張した異常血管が減少する。
茶色の疾患 例:太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着症、扁平母斑、日光黒子(シミ)、雀卵斑(そばかす)、老人性色素斑
使用機器 ルビーレザー、アレキサンドライトレーザー、Nd:YAGレーザー
原理 メラニン色素が特定の周波光を吸数することで、メラニンを含む細胞や組織が破壊され、治療効果を得ることができる。
黒色の疾患 例:色素細胞性母斑(ほくろ)、脂漏性角化症(イボ)
使用機器 CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)
原理 水分の多い皮膚組織に対して高い吸収率を示し、蒸散による精密な組織除去ができる。
白色の疾患 例:ニキビ跡の凹み、傷痕
使用機器 フラクショナルレーザー(組織を蒸散するAFL、組織を凝固するNAFL)

レーザーの設定

①波長(nm) 組織によって吸収しやすい波長が異なるため治療に適した波長を選択
②パルス幅(秒) レーザー照射時間。標的組織の熱緩和時間(=熱の半減期)より短く設定
③フルーエンス 標的組織を熱するために必要な1cm2あたりのエネルギー量(J/cm2)
④スポットサイズ 照射面積(cm2)。サイズが大きくなると深達度も深くなる
⑤反復率(Hz) 1秒あたりの照射回数

合併症と対策

合併症 熱傷、水疱、びらん・潰瘍、瘢痕、ケロイド、色素沈着、脱色素
合併症対策 照射の際に皮膚を冷却
疼痛対策 照射前に麻酔テープ貼付

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