陥入爪、細菌性爪囲炎

皮膚科

陥入爪(かんにゅうそう)

疾患の概要

病態 爪の側縁が側爪郭に食い込み、このため側爪郭が発赤腫脹して肉芽腫様に盛り上がり、圧痛を伴う。程度が強いと爪囲炎など二次感染をきたし、反応性の肉芽形成を伴う。巻き爪は陥入爪をきたしやすい。
原因 ①深爪:足底から趾に圧がかかると、爪のない先端の皮膚の変形により、爪の辺縁を変形させる。特に爪の角を切ると陥入爪になりやすい
②靴による圧迫:趾の側面から圧がかかると、趾の皮膚が側爪郭の辺縁に乗り上げるような変形をきたして、巻き爪となる
③足底から趾に圧がかからない状態:寝たきりや浮き趾になると、足底から趾に圧がかからず、巻き爪となる
④爪の変形:白癬菌による爪の変形に続発する場合は原疾患の治療を行う
症状 爪の疼痛

疾患の診断

軽症
中等症
重症

疾患の治療

治療法① テーピングによる疼痛部牽引
治療法② 爪と皮膚の間にコットン法
治療法③ 爪母を含めた爪の部分切除±フェノール腐食法
治療法④ 側爪郭に食い込んだ爪が爪先に出てこられない場合はガター法を試みる
治療法⑤ 超弾性ワイヤー:マチワイヤー、マイスターなどで矯正(自費)

疾患の予防

①爪切り 爪を先端が真っ直ぐ、爪の角が四角い形になるように切る
②靴選び サイズの合った靴+紐靴を選び、足が中で動かないようきちんと縛って固定する

細菌性爪囲炎(ひょう疽)

疾患の概要

病態 小さな傷から菌が侵入し、爪甲周囲の皮膚や皮下組織に細菌感染を生じる疾患。緑膿菌感染の場合、爪甲が緑色を帯びる。爪甲剥離を生じることがある。
起因菌 黄色ブドウ球菌、A群溶連菌、緑膿菌など
誘因 陥入爪、刺傷、ささくれ、爪かみの癖、絆創膏貼付など
症状 爪周囲の疼痛、悪化すると拍動性疼痛

疾患の診断

視診 爪周囲の発赤腫脹熱感圧痛
時間経過とともに爪周囲や爪の下に膿が貯留

疾患の鑑別診断

①薬剤性爪囲炎 抗悪性腫瘍薬、エトレチナートなど内服がないか確認
②粘液嚢腫
③グロムス腫瘍
④Osler結節
⑤ヘルペス性ひょう疽
⑥カンジダ性爪囲炎

疾患の治療

切開排膿 爪の変形を防ぐため、上爪皮、近位爪郭を横断して切開してはいけない
抗菌薬内服 セファクロル(ケフラール)250mg 1日3回 1回1CP
抗菌性軟膏

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