オウム病クラミジア(Chlamydia psittaci)、肺炎クラミジア(Chlamydia pneumoniae)

微生物学

シッタシとニューモニエの特徴

細胞内寄生菌(寄生細胞内でゆっくり増殖する)。ペプチドグリカンを欠くためグラム染色できない。

オウム病

病態 オウムだけでなくほとんどのトリがクラミジア・シタッシを保菌しており、トリの排泄物がヒトの呼吸器に塵埃感染する。
症状 1〜2週間の潜伏期の後、
①非定型性肺炎症状:発熱、乾性咳嗽+痰なし
②インフルエンザ様症状:①に加えて頭痛、筋肉痛
③比較的徐脈
脾腫や肺炎に至る場合もある
検査 【血液検査】WBC正常(細胞内寄生のため)、抗オウム病抗体↑
【画像検査】胸部X線:すりガラス状陰影、浸潤影といった肺炎像
治療 テトラサイクリン系、マクロライド系、ニューキノロン系
βラクタム系は無効

クラミジア肺炎

病態 クラミジア・ニューモニエの飛沫感染によって生じる市中肺炎(非定型肺炎)
症状 感冒様症状
検査 【血液検査】
WBC↑CRP↑赤沈↑、血清クラミジア抗体価↑
【画像検査】
胸部X線:中下肺野に間質性陰影または実質性陰影(細菌性肺炎と区別つかないこと多い)
治療 オウム病と同じ

コメント

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