解離症
解離症+機能性神経学的症状症=ヒステリー

| 病態・症状 | |
| 病態 | トラウマが意識障害(解離性健忘(トラウマ部分のみ忘れる)、遁走(現実から逃避しなくなる)、解離性同一症(多重人格))として出現したものを解離症、身体症状(失立失歩、失声、けいれん、らせん状視野狭窄など)として出現したものを機能性神経学的症状症(変換症)という。病状により周囲からの援助を受けられる疾病利得があるため、患者は病気に対して深刻に捉えていない。 |
心身症
| 病態 | 身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的ストレスが密接に関与して器質的または機能的障害が認められる病態。 |
| 代表疾患 | 呼吸器:喘息、過換気症候群、神経性咳嗽 循環器:高血圧、起立性低血圧、PVST、冠動脈疾患 消化器:消化性潰瘍、機能性ディスペプシア、IBS、潰瘍性大腸炎 内分泌:糖尿病、甲状腺機能亢進症、心因性多飲症、原発性肥満 神経:偏頭痛、緊張性頭痛、慢性疼痛性障害 皮膚:アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、円形脱毛症 膠原病:関節リウマチ |
| 治療 | ①身体疾患に対する原因療法 ②心身医学的療法:カウンセリング、自律訓練法、認知行動療法など |
身体症状症および関連症群

身体症状症(旧 身体表現性障害、心気神経症)
| 病態 | 身体症状やそれに伴う健康への懸念に関連した過度な思考・感情・行動で特徴づけられる疾患。症状よりも「病気なのでは」という不安が前面に出ている場合は病気不安症に分類される。 |
| 症状 | 不定愁訴:慢性疼痛など |
| 治療 | 支持的精神療法:症状があるから活動を控えがちだが、症状を消そうとする戦略を諦め、症状がありながらも良い生活を送ることを目指す創造的絶望を促す。 |
| 慢性疼痛 | 例)アミトリプチリン(トリプタノール®)、デュロキセチン(サインバルタ®)、エスシタロプラム(レクサプロ®)、トラマドール、ミロガバリンなど |
| フォロー | 訴えがどこまでが身体疾患でどこからが精神疾患なのか線引きが難しいため、常にグレーゾーンを設けておき、症状の訴えに耳を傾けること。 |
機能性神経学的症状症(変換症)
| 病態 | 医学的な診察検査の結果に合わない運動や感覚の症状を訴えるもの。旧転換性障害。 |
| 症状 | 失立、失歩、麻痺、失声、けいれん発作、後弓反張、感覚脱失、視力障害、難聴など |
| 検査 | Arm drop test:顔を避けて落ちる |

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