文化芸術史
日本文化芸術史 | |
縄文時代 | 殷朝の紂王は絶世の美女妲己の術によって王朝を支配され、それを救う物語(封神演義) |
弥生時代 | |
古墳時代 | 【古墳分化】 帝紀:大王の系譜を中心とする伝承 旧辞:朝廷の伝承の編纂 |
室町時代 前期 |
【北山文化】 公家文化と武家文化が融合した足利義満の時代の文化 <水墨画> 如拙の退蔵院瓢鮎図(ひょうねんず) <能と狂言> 能楽が生まれ観阿弥・世阿弥父子が洗練させ、世阿弥は能の理論書である風姿花伝を書いた。能の合間に狂言が演じられた。 <文学> 神皇正統記:南朝の天皇が正統であると主張した北畠親房が著した歴史書 太平記:南北朝の動乱を南朝の立場から書いた歴史書 <代表的建築物> 鹿苑寺金閣、南禅寺、京都五山(①天竜寺②相国寺③建仁寺④東福寺⑤万寿寺) ※足利義満は南宋の制度にならい、臨済宗の寺院をランク付して南禅寺>五山>十刹の序列とした。 |
室町時代 後期 |
【東山文化】 公家文化と武家文化が融合した足利義政の時代の文化 <水墨画> 雪舟の四季山水図巻・秋冬山水図・天橋立図 <代表的建築物> 慈照寺の銀閣や東求堂(とうぐどう)同仁斎 ※枯山水とは、禅宗寺院で発達した水を使わず砂や石だけで山水風景を表現する方法。大徳寺と龍安寺の枯山水庭園が有名。 |
安土桃山時代 | 【桃山文化】 仏教色が薄れ、大名や豪商による文化 <障壁画> 水墨画や濃絵により襖・壁・屏風に描かれた絵。狩野永徳などの狩野派(洛中洛外図屏風、唐獅子図屏風など)と長谷川等伯などの長谷川派(楓図、松林図屏風など)の絵が有名。 <代表的建築物> 城郭建築、聚楽第跡、都久夫須麻神社本殿、西本願寺飛雲閣 |
江戸時代 前期 |
【元禄文化】 5代将軍の頃、鎖国の始まりによってできた上方(京都・大阪)を中心とした文化 <文学> 奥の細道:松尾芭蕉が著した俳諧 好色一代男/女、日本永代蔵、世間胸算用:井原西鶴が著した小説 近松門左衛門は多くの歌舞伎や浄瑠璃の脚本を記した 竹本義太夫(ぎだゆう)は人形浄瑠璃の竹本座をおこした <芸術> 菱川師宣は見返り美人図を描いた浮世絵の創始者。 |
江戸時代 中期 |
【化政文化】 11代将軍の頃、鎖国が確立してできた江戸を中心とする庶民の文化 <文学> 浮世風呂・浮世床:式亭三馬が著した滑稽本 東海道中膝栗毛:十返舎一九が著した滑稽本 南総里見八犬伝:滝沢馬琴が著した読本 おらが春:小林一茶が著した農村に密着した俳諧 <芸術> 伊藤若冲(じゃくちゅう)は京都で活躍した絵師で、動物綵絵(さいえ)などを描いた。 平賀源内は西洋婦人図を描いたり、エレキテルを発明した。 円山応挙は雪松図屏風など描いた絵師。 歌川広重は東海道五十三次を描き、ゴッホに影響を与えた。 葛飾北斎は富嶽三十六景を描き、世界でジャポニズムブームを起こした。 東洲斎写楽(とうしゅうさい)は役者絵などを描いたが詳細は不明な絵師。 喜多川歌麿は美人画を大成させた絵師。 鈴木春信は錦絵を大成させた絵師。 |
明治時代 | 【文明開化】 <文学> 坪内逍遥:「小説神髄」 二葉亭四迷:言文一致運動、「浮雲」 樋口一葉:「にごりえ」「たけくらべ」 島崎藤村:「破戒」「夜明け前」 森鴎外:「舞姫」「阿部一族」「高瀬舟」 夏目漱石:「坊ちゃん」「こころ」 司馬遼太郎:「坂の上の雲(明治維新〜日露戦争を描いた小説)」 正岡子規:「歌よみに与ふる書」 小泉八雲:耳なし芳一などの「怪談」 <芸術> 黒田清輝:「湖畔」 青木繁:「海の幸」 浅井忠:「収穫」 高橋由一:「鮭」 |
大正時代 昭和時代 |
<文学> 芥川龍之介:「羅生門」 川端康成:「伊豆の踊り子」「雪国」 小林多喜二:「蟹工船」 与謝野晶子:「みだれ髪」 石川啄木:「一握の砂」 志賀直哉:「暗夜行路」「城の崎にて」 平塚雷鳥:雑誌「青鞜」 <芸術> 岸田劉生:「麗子微笑」 高村光雲:「老猿」「西郷隆盛像」 荻原守衛:「女」 横山大観:「生々流転」 安井曾太郎:「金蓉」 滝廉太郎:「荒城の月」を作曲 山田耕筰:「赤とんぼ」を作曲 |
日本学に関する著書
著者 | 内容 | |
菊と刀 | ルース・ベネディクト | 罪の西洋文化と恥の日本文化 |
甘えの構造 | 土井建郎 | 人間関係で個人主義の西洋と甘えあう日本社会 |
タテ社会の人間関係 | 中根千枝 | 内と外意識の強い日本社会 |
風土 | 和辻哲郎 | 東アジアのモンスーン型人間性 |
茶の本 | 岡倉天心 | お茶を通した日本人論 |
武士道 | 新渡戸稲造 | 神道、儒学、仏教をもとに形成された道徳 |
日本再発見芸術風土記 | 岡本太郎 | 日本文化の原点、縄文文化を再発見 |
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