カフェオレ斑とBecker母斑の診断
比較表

外見の違い

カフェオレ斑とベッカー母斑の診断
| カフェオレ斑 | 手掌や足底を除くどの部位でも出現する均一な褐色斑、多毛を伴わない |
| 形状:①辺縁がスムーズで円形状のも、②辺縁が入り組んでいる地図状のもの | |
| ※体全体に多発している場合や広範囲に認める場合、神経線維腫1型やMcCune-Albright症候群などの基礎疾患の存在が疑われるため、レーザー治療を行う前に皮膚科や小児科にコンサルトする。 | |
| ※※乳幼児未満の褐色斑は先天性母斑細胞母斑との鑑別が困難であり、母斑細胞母斑の場合は成長するにつれて色調の濃淡差が出現してくる。早期に治療を行わず経過観察するか、皮膚生検やダーモスコピーで診断する。 | |
| ベッカー母斑 | 思春期に、主に片側の胸背部から上腕に出現する褐色斑、多毛を伴うことが多い |
| 形状:不規則な斑状の褐色斑で、辺縁に新生した褐色斑と融合して増大する |
カフェオレ斑(扁平母斑)
疾患の概要
| 疫学 | 単発のものは健常人の約10%に見られる |
| 病態 | カフェオレ斑とは、先天性または後天性に生じる終生不変の母斑であり、境界明瞭で剛毛を伴わず色調が均一な褐色斑である(神経線維腫瘍やMcCune-Albright症候群の随伴症でないこと)。多くは生下時に出現し、2〜3歳までに明瞭化する。カフェオレ斑ができる原因は不明だが、基底層でメラニン顆粒の増強を認める。 |
| 症状 | なし |
カフェオレ斑の治療
| ①レーザー治療 | 使用機器:Qスイッチルビーレーザー |
| 開始時期:どの部位でも生後1ヶ月から可能 | |
| 照射回数:同一部位に対して2回まで保険適応、以降自費 | |
| 照射間隔:3ヶ月に1回(レーザー治療1〜2週間後にかさぶたが取れ、紅斑が2週間ほど続いた後、約2ヶ月程度の炎症後色素沈着が出現することが多いため、追加照射は皮膚の状態が落ち着く3ヶ月以上開けた後に行う) | |
| 麻酔:基本的には表面麻酔で行うが、広範囲のものや小児の顔面に存在するものに対しては全身麻酔を検討。治療時に協力を得られにくい3〜10歳児に対しては治療を行わず経過観察する場合もある。 | |
| 再発:再発率が高い。レーザー治療後、数週間で再発するもの、照射前より色調が増悪するもの、毛包に一致して点状に再発するなど様々。治療後2〜3ヶ月では炎症後色素沈着も出現し、再発と区別がつきにくい。また、数年後に再発する場合もあり、長期間の経過観察が必要。 | |
| 照射出力:5〜6J、21.7mm3/六角形(表皮が剥離せずホワイトニングが得られる照射出力が良い:IWP) | |
| ②経過観察 | 整容的な問題なため、気にならなければ経過観察でも良い。 |
Becker母斑(遅発性扁平母斑)
疾患の概要
| 病態 | ベッカー母斑とは、思春期に主に片側の胸背部から上腕に出現する褐色斑である。ベッカー母斑ができる原因はメラノサイトのアンドロゲン受容体の感受性が増加していると考えられている。疾患の特徴として、思春期に見られ、男性に多く、多毛を伴うことが多いことが挙げられる。 |
| 症状 | なし |
ベッカー母斑の治療
カフェオレ斑の治療に準じる

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