局所麻酔(局所浸潤麻酔、伝達麻酔)

皮膚科

局所麻酔共通

①麻酔前評価 ・創より遠位の関節運動・感覚・血行が問題ないか確認
※痛くて動かせない場合は伝達麻酔をして再評価
②アレルギー確認 ・局所麻酔薬アレルギー確認:歯の麻酔で気分が悪くなったことある?
③基本麻酔薬 ・キシロカイン®1%の極量:4.5mg/kg(最大300mg)
※20mL(200mg)以上使うときは極量を意識すること
※局所麻酔薬中毒は投与5分以内に75%が発症し、舌や唇の痺れ、金属様の味覚、多弁などの初期症状が出現する
③広範囲麻酔薬 ・キシロカイン®1%エピレナミンの極量:7mg/kg(最大500mg)
広範囲に麻酔する場合に選択(禁忌:指、耳、陰茎など
④疼痛軽減 ・針は表皮を速やかに貫通させ、薬液を極力ゆっくり注入

創部直接浸潤法

概要 創縁から針を刺入し薬液を注入する方法
利点:刺入時痛が少ない、欠点:創の汚染が強い場合は汚染を押し込む可能性
方法 創縁から針を刺入し、吸引試験をしつつ、直径1cmの丘疹をつくり、そこから皮下組織に薬液を注入していく

フィールドブロック法

概要 創傷の周囲に局所麻酔する方法
利点:創の汚染が強い場合でも可能、欠点:刺入時痛がある
方法 創の端から創に平行になるように針を刺入し、吸引試験をしつつ、直径1cmの丘疹をつくり、そこから皮下組織に薬液を注入しながら針を進めて縦長の膨疹をつくる

LET

概要 リドカイン・エピネフリン・テトラカインの合剤で、顔面・頭部は血流が豊富で麻酔効果が得られやすい。
禁忌 指、つま先、耳、鼻など、欠点:口や口唇など粘膜には使いにくい
方法 ①綿球やガーゼにLETを数mL滴下する
②創部に綿球を置いた後、テガダーム®などの防水素材で被覆する
③30分程度待つ(保護者などに押さえてもらうと良い)

伝達麻酔

指ブロック 23G針+10mLシリンジを用意、神経1本に対して2mLずつ、4か所に計8mL使用(①左背側指神経、②左掌側指神経、③右背側指神経、④右掌側指神経)
①指の付け根に斜めに針を入れて骨に当て、吸引試験後、2mL注入
②針を戻して手掌側に方向を変え、少し進めて吸引試験後、2mL注入
③④対側も①②と同様に行い、10分後に疼痛を確認
眼窩上神経ブロック(V1) 正中から2.5cm外側の眼窩上縁に眼窩上切痕があるので触診で探し、その切痕に1〜2mL注入する。眼窩上切痕がわからない場合は、眼窩上縁中央部の眉に沿って骨の表面近くに注入していく
滑車上神経ブロック(V1) 滑車上神経は眼窩上切痕のやや内側にあり、その切痕に1〜2mL注入する
眼窩下神経ブロック(V2) 正中から2.5cm〜3cm外側の眼窩下縁中央から1〜1.5cm下方に眼窩下神経孔があるので触診で探し、その孔に1〜2mL注入する
オトガイ神経ブロック(V3) 下顎骨正中から2.5cm外側の第2小臼歯直下に下顎骨上下縁の中央のオトガイ神経孔を触診で探し、その孔に1〜2mL注入する

局所浸潤麻酔

 

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