カンピロバクターの特徴
グラム陰性らせん菌。豚、牛、羊、鶏などの家畜の腸管内に常在。人畜共通感染症。Skirrow血液寒天培地で培養。
感染侵入型食中毒
疫学 | 日本の食中毒患者数第2位 |
病態 | 汚染された生焼けの鶏肉などを食べ、腸管内でじわじわ増殖し、摂取2~7日後に発症する。通常1週間以内に軽快するが、まれにギランバレー症候群を発症することがある。免疫力が低下している患者では敗血症をきたすこともある。 |
症状 | 発熱、水様性下痢(粘血便の場合もある)、嘔吐、腹痛 |
検査 | 便グラム染色でらせん菌を確認 |
治療 | 輸液、マクロライド系(排菌期間短縮のため) |
Guillain-Barré症候群
疫学 | ギラン・バレー症候群の40% |
病態 | 前駆症状として,上気道感染や下痢がみられ,1~3週後に下肢の軽度の感覚障害で発症する。 |
症状 | 下肢から上行する弛緩性運動麻痺,脱力,四肢麻痺を特徴とする。手袋靴下型”のポリニューロパチー、腱反射低下 |
検査 | 蛋白細胞解離(細胞数正常,蛋白増加)、神経伝導速度検査↓、血液検査、髄液検査 |
治療 |
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