入院時の生活背景
ADLの変化
入院前ADL |
Dressing:着替え |
|
Eating:食事の準備、食形態(常食、きざみ食、ペースト食、とろみ食) |
|
Ambulation:移動 |
|
Toilet:排泄(トイレ、ポータブル、おむつ) |
|
Hygiene:入浴 |
入院時ADL |
Dressing:着替え |
|
Eating:食形態(常食、きざみ食、ペースト食、とろみ食) |
|
Ambulation:移動 |
|
Toilet:排泄(トイレ、ポータブル、おむつ) |
|
Hygiene:入浴 |
認知機能
家族状況
同居人の有無 |
|
別居家族の有無 |
|
家族のサポートの有無 |
日中は家にいるのか |
家族との関係 |
良好、疎遠、絶縁 |
キーパーソン |
|
生活状況
住環境 |
何階で生活、階段やエレベーターの有無、浴槽や家具の配置 |
衛生環境 |
ゴミの溜め込みはあるか |
社会資源
介護保険 |
|
障害者手帳 |
|
指定難病受給者証 |
|
在宅・通所サービス |
|
福祉用具 |
|
医療的事項
喀痰吸引、経管栄養、胃瘻、TPN、褥瘡、血糖測定、インスリン注射、酸素療法、人工呼吸、尿導カテーテル、導尿、透析、薬管理
金銭的事項
入院中
要支援・要介護のイメージ
要支援1〜2 |
歩行能力・認知機能がある程度保たれているイメージ |
要介護1 |
歩行は問題ないが認知機能の低下があるイメージ |
要介護3以上 |
日中をベッド上で生活して起き上がりにも介助を要するイメージ |
介護保険の申請
申請条件 |
65歳以上(40歳以上は特定疾患の場合) |
申請検討 |
社会サービスが必要な場合、今のADLと一致していない介護度の場合 |
申請手順 |
①患者や家族が地域包括支援センター(or 役所)で介護保険申請を行う |
|
②主治医が主治医意見書を作成、役所職員が本人の状態を直接確認(認定調査) |
|
③主治医意見書と認定調査の結果からコンピュータで介護度を一次判定 |
|
④一次判定の結果を介護認定審査会で評価し、介護度を最終決定(二次判定) |
|
⑤申請から2ヶ月程度で認定がおり、ケアマネがケアプラン作成 |
退院先
医療介入が必要な場合の退院先
|
治療が中心な場合 |
高度急性期病院 |
大学病院やがんセンターなど特殊な処置を行う病院 |
急性期病院 |
地域中隔病院など一般的な疾患の治療を行う病院 |
回復期病院 |
最終的に在宅や施設へ退院を考える場合 |
|
①地域包括ケア病棟 |
|
在宅復帰に向けたリハビリや社会調整を行う病院(最長入院60日) |
|
リハビリの頻度は一般病棟と同じ1日2単位の40分程度が多い |
|
②回復期リハビリテーション病棟 |
|
脳卒中など特定疾患後に在宅復帰目的の重点的なリハビリを行う病棟 |
|
毎日3時間程度のリハに耐えられる人が入院適応(透析患者は不可) |
慢性期病院 |
慢性的に医療介入が必要で在宅は困難な場合 |
|
①医療療養型病棟 |
|
病状が慢性期になり長期的な介護医療措置が必要なった場合の病院 |
|
急変時のコードが決まっている必要あり、終生入院は確約されていない |
|
②介護療養型医療施設(分類上は施設サービス扱い) |
|
病状が慢性期になり長期的な介護医療措置が必要なった場合の施設 |
|
医療措置が必要なため特養に入れないが医療療養型病棟に入院できない人 |
|
要介護1から適応だが、実際は要介護4〜5がほとんど |
その他の病院 |
①緩和ケア病棟(ホスピス) |
|
苦痛緩和を行い患者が自分らしく過ごせるようサポートする病棟 |
|
患者にがん未告知では入院できない、希望してから入院まで1ヶ月程度必要 |
|
②精神科病棟 |
|
精神疾患のあらゆる症状に対して入院が必要な際の病棟 |
|
③障害者病棟 |
|
重度の身体障害者や筋ジスなど神経難病を患っている人が入院できる病棟 |
施設サービスを利用する場合
|
施設の種類 |
介護度 |
特徴 |
公的 |
特別養護老人ホーム |
要介護3以上 |
常時介護を必要とし、在宅療養困難な人が終の棲家として利用する施設 |
|
介護老人保健施設 |
要介護1以上 |
入院は不要だがリハビリを必要とする人が一時的に入る施設 |
民間 |
介護付き有料老人ホーム |
自立〜重度介助 |
常駐スタッフによる介護あり |
|
住宅型有料老人ホーム |
自立〜軽度介助 |
訪問看護を利用できる |
|
健康型有料老人ホーム |
自立 |
介護が必要になると退去 |
|
サービス付き高齢者向け住宅 |
自立〜軽度介助 |
ヘルパー付き高齢者住宅 |
地域密着サービスを利用する場合
施設の種類 |
介護度 |
特徴 |
小規模多機能型住居介護 |
要支援1以上 |
施設を利用しつつ、ときどき在宅に戻りたい人向けの生活支援施設 |
認知症グループホーム |
要支援2以上 |
認知症はあるがADLがある程度保たれている人がスタッフと家事を行いながら家庭的な生活をする場 |
居宅介護サービスを利用する場合
訪問 |
訪問看護、訪問入浴介護、訪問介護、訪問リハビリ |
通所(デイ) |
通所介護(デイサービス)、通所リハビリ(デイケア) |
ショートステイ |
自立支援と介護家族の休息を目的とし、原則30日まで利用可能 |
その他 |
特定施設入所者生活介護、福祉用具貸与、住宅改修費など |
コメント