2020-08

微生物学

大腸菌(Escherichia coli)

大腸菌の特徴 大腸菌は線毛と鞭毛があり運動性がある。菌体を構成するO抗原(耐熱性の菌体抗原)と鞭毛を構成するH抗原の組み合わせによって血清型が決定する(例えばO157:H7など)。また、病原性遺伝子を獲得した大腸菌を下痢原性大...
微生物学

モラクセラ・カタラリス(Moraxella catarrhalis)

モラクセラ・カタラーリスの特徴 鼻咽頭粘膜に常在。双球菌。 日和見感染 病態 宿主の免疫力低下、特にCOPD患者では肺炎などを引き起こす。小児では急性中耳炎や副鼻腔炎を引き起こす。 ...
微生物学

髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)

ナイセリア・メニンジティディスの特徴 双球菌。莢膜がある。健常者の5〜20%が保菌。チョコレート寒天培地で培養。 髄膜炎菌性髄膜炎 侵襲性(髄液または血液から菌が検出された場合)の髄膜炎菌髄膜炎は5類に分類されており、...
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淋菌(Neisseria gonorrhoeae)

ナイセリア・ゴノレアの特徴 ソラマメを2つ併せたような形(双球菌)。 淋病 5類感染症。 疫学 男性の場合、最大の感染源は風俗でのオーラルセックス。風俗嬢の咽頭からクラミジアや淋菌の検出率は高いにもかか...
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ペプトストレプトコッカス(Peptostreptococcus anaerobius)

ペプトコッカスの特徴 口腔内に常在する。 ペプトストレプトコッカス感染症 病態 歯周病菌の原因菌であり、気管支に入ると誤嚥性肺炎を引き起こす。意識障害の患者や大酒家に好発する。 症状   ...
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リステリア菌(Listeria monocytogenes)

リステリア菌の特徴 通性細胞内寄生菌(単独増殖できるが、マクロファージなどの細胞内で増殖する) 。 人畜共通感染症の1つ。 リステリア症 病態 家畜やペットから感染する場合と滅菌不十分な食品(生肉、チー...
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クロストリディオイデス・ディフィシル菌(Clostridioides difficile)

クロストリジウム・ディフィシルの特徴 土壌中、ヒトや動物の腸管内(S状結腸~直腸)に存在する嫌気性菌。 芽胞形成。日本人成人の約10%に検出。 偽膜性腸炎(クロストリジウム・ディフィシル腸炎) 疫学 高...
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ウェルシュ菌(Clostridium perfringens)

クロストリジウム・パーフリンジェンスの特徴 土壌中に存在。 感染毒素型食中毒 病態 芽胞が混入した食品(カレー、シチュー、叉焼など)を深鍋で調理すると鍋底が嫌気状態となり菌が発芽して50℃前後で栄養型となり増殖する。...
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ボツリヌス菌(Clostridium botulinum)

クロストリジウム・ボツリヌスの特徴 土壌中に存在。穀物や野菜などに芽胞が付着。 毒素型食中毒 病態 真空パック、缶詰め、瓶詰めなどに混入したボツリヌス菌は嫌気状態で発芽し増殖する。ボツリヌス菌は易熱性の神経毒素を産生...
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破傷風菌(Clostridium tetani)

クロストリジウム・テタニの特徴 土壌中に存在。 破傷風 疫学 日本では年間数十例とまれ(予防接種の普及と受傷後の処置のため) 病態 破傷風菌は深い創傷や壊死組織に侵入し嫌気...
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