2020-08

微生物学

肺炎球菌、肺炎レンサ球菌(Streptococcus pneumoniae)

肺炎球菌の特徴 カタラーゼ陰性 血液寒天培地ではα溶血を示す(不完全溶血)。 鼻咽腔粘膜に常在。双球+莢膜を有する。 市中肺炎・急性中耳炎・副鼻腔炎、細菌性髄膜炎 疫学 急性中耳炎・市中肺炎の原因菌第1...
微生物学

腸球菌、エンテロコッカス(Enterococcus faecalis、Enterococcus faecium)

エンテロコッカスの特徴 カタラーゼ陰性 血液寒天培地ではγ溶血を示す(非溶血)。 腸管、上気道、皮膚、外陰部に常在する。 日和見感染症(尿路感染症、感染性心内膜炎) 病態 易感染者の体内で増...
微生物学

緑色レンサ球菌群(Viridans streptococcus)

血液寒天培地ではα溶血(不完全溶血)を示す。 口腔、咽頭に常在する。 (亜急性)感染性心内膜炎 口腔内の菌が抜歯により体内に侵入する。詳細は循環器各論を参照。
微生物学

アガラクティエ菌、B群レンサ球菌:GBS(Streptococcus agalactiae)

B群レンサ球菌の特徴 カタラーゼ陰性 血液寒天培地ではβ溶血を示す(完全溶血:溶血部の周囲が透明調を呈する)。 咽頭部、腸管、膣に常在する。妊婦の保菌率は10~30%であり、分娩時に産道感染する。多くは不顕性感染となるが、産道感染し...
微生物学

A群レンサ球菌:溶連菌、ピオゲネス、化膿連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)

A群β溶血性レンサ球菌の特徴 カタラーゼ陰性 血液寒天培地ではβ溶血を示す(完全溶血:血液寒天培地で培養すると菌が溶血毒素(外毒素のストレプトリジンO:SLO)を産生し、赤血球に孔をあけて血液を溶かすため、コロニー周囲が透明調を呈す...
微生物学

食中毒の分類

食中毒総論 食品衛生法により、食中毒は確定診断に至らなくとも「疑い」の時点で直ちに最寄りの保健所(保健所長)に届け出る必要がある。 患者は直前に食べたものを主に回想して答えるため、「5日前まで遡って,食べたものを教えてください」と根...
微生物学

表皮ブドウ球菌

表皮ブドウ球菌の特徴 皮膚に存在する体表常在菌。病原性が弱いため通常は不顕性感染となる。ただし、免疫力が低下した患者ではカテーテル挿入部位から感染して病原性を示す。 カタラーゼ陽性、コアグラーゼ陰性! 日和見感染症(カテー...
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