抗認知症薬、ADHD治療薬

薬理学

抗認知症薬

コリンエステラーゼ阻害薬

作用機序 AChEを阻害し、脳内ACh量を増加させ、脳内コリン作動性神経を賦活化する。その結果、認知症の中核症状とBPSDに対して効果を示す。
副作用 以下の副交感N刺激症状
・消化器系:悪心嘔吐、下痢、腹痛、食欲不振
・循環器系:徐脈、狭心症
・呼吸器系:気管支収縮、気管支粘膜分泌亢進
・精神系:けいれん、めまい、興奮、焦燥、錐体外路症状
・泌尿器系:頻尿
ドネペジル アリセプト®
保険適用 アルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症における症状の進行抑制
最大投与量 10mg/日
特徴 軽度〜重度認知症に使用
注意点 肝代謝型
ガランタミン レミニール®
保険適用 軽度〜中等度のアルツハイマー型認知症における症状の進行抑制
最大投与量 24mg/日
特徴 軽度〜中等度認知症に使用
注意点 肝代謝型、1日2回投与
リバスチグミン イクセロンパッチ®、リバスタッチパッチ®
保険適用 軽度〜中等度のアルツハイマー型認知症における症状の進行抑制
最大投与量 18mg/日
特徴 他のAChE阻害薬より消化器系副作用少ない、嚥下障害者にも使いやすい
注意点 肝代謝型、不整脈の副作用あり

NMDA受容体拮抗薬

作用機序 NMDA受容体拮抗により、過剰なグルタミン酸によるNMDA受容体の活性化を抑制して神経細胞保護+記憶学習機能障害を抑制する。
副作用 めまい、眠気、便秘、体重減少、頭痛
メマンチン メマリー®
保険適用  
最大投与量  
特徴 怒りっぽい人&中等度認知症以降に使用、ChE阻害薬と併用可
注意点 腎排泄型

ADHD治療薬

アトモキセチン ストラテラ®
保険適用 ADHD
最大投与量 120mg/日
特徴  NAd再取り込みを阻害し、前頭前皮質と小脳の機能を回復させ、実行機能系と時間処理系に働く。報酬系に作用しないため依存のリスク低い。
注意点 副作用:動悸、血圧上昇、頭痛、食欲減退、体重減少、腹痛、イライラ
メチルフェニデート リタリン®、コンサータ®(徐放製剤)
保険適用 ADHD
最大投与量 72mg/日
特徴 NAd・ドパミン再取り込みを阻害し、報酬系に働く。
注意点 副作用:食欲減退、体重減少、頭痛など。治療用量を超えると依存をもたらす可能性あり。
グアンファシン インチュニブ®(徐放製剤)
保険適用 ADHD
最大投与量 6mg/日
特徴 α2刺激により多動や衝動性の抑制に関与する
注意点 副作用:徐脈、低血圧、頭痛、めまい、倦怠感、眠気、口渇

レストレスレッグス症候群治療薬

プラミペキソール ビ・シフロール®
保険適用 パーキンソン病、中等度〜高度の特発性レストレスレッグス症候群
最大投与量 添付文書参照
適応外 うつ病、双極症うつ病相、慢性疼痛のサポート
特徴 D2/D3刺激し、否定的な表情に対する扁桃体の活動を抑制する
注意点 副作用:悪心(最多)、突発的な眠気(運転禁止)

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