微生物学

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A群レンサ球菌:溶連菌、ピオゲネス、化膿連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)

A群β溶血性レンサ球菌の特徴 カタラーゼ陰性 血液寒天培地ではβ溶血を示す(完全溶血:血液寒天培地で培養すると菌が溶血毒素(外毒素のストレプトリジンO:SLO)を産生し、赤血球に孔をあけて血液を溶かすため、コロニー周囲が透明調を呈す...
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食中毒の分類

食中毒総論 食品衛生法により、食中毒は確定診断に至らなくとも「疑い」の時点で直ちに最寄りの保健所(保健所長)に届け出る必要がある。 患者は直前に食べたものを主に回想して答えるため、「5日前まで遡って,食べたものを教えてください」と根...
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表皮ブドウ球菌

表皮ブドウ球菌の特徴 皮膚に存在する体表常在菌。病原性が弱いため通常は不顕性感染となる。ただし、免疫力が低下した患者ではカテーテル挿入部位から感染して病原性を示す。 カタラーゼ陽性、コアグラーゼ陰性! 日和見感染症(カテー...
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クリプトコッカス(Cryptococcus neoformans)

概要 莢膜を持つ。酵母。 肺クリプトコックス症 病態 ハトやニワトリの糞で汚染された土壌中で増殖した菌が浮遊し、経気道的に肺に定着する。免疫力低下(特に細胞性免疫低下)...
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ニューモシスチス(Pheumocystis jirovecii)

ニューモシスチス・イロベチー 酵母(栄養体とシストという形態をとり、原虫に近い特徴をもっている) 培養は不可 ニューモシスチス肺炎(日和見感染症) 病態 小児期に多くの人が不顕性...
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アスペルギルス(Aspergillus fumigatus)

概要 自然環境に浮遊している胞子が経気道的に肺に定着し発症しやすい。Y字型の糸状菌。   進行 治療 予後 侵襲性肺アスペルギルス症(IPA) 急性 抗真菌薬 不良 単純性肺ア...
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カンジダ(Candida albicans)

口腔、食道~腸管、皮膚、膣内などの常在菌で、免疫力が低下すると発症する。酵母だが仮性菌糸を持つ(感じて糸を引く)。 白い!かゆい!イメージ 表在性カンジダ症(健常者でも感染) 皮膚粘膜カンジダ症 ...
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臨床上重要な真菌の分類

真菌の概要 真菌は糸状菌 (いわゆるカビ )、酵母(単細胞)、 胞子(キノコ )の総称で、基本的には日和見感染を起こす。他の真核生物との違いは、細胞膜にエルゴステロール、細胞壁にβグルカンとキチン(orキトサン)を含有する...
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黄色ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌の特徴 皮膚や粘膜(鼻腔・腸管など)に存在する体表常在菌。細胞外マトリックスに結合するため、創傷によって結合して体内に侵入する。 コアグラーゼ陽性:血液凝固作用により、凝固した血漿で菌体が包まれた状態になり宿主側の免疫...
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臨床上重要なウイルスの分類

ウイルス総論 ウイルスは遺伝子がカプシドに収容された粒子で、多くはゲノム複製に関する酵素は有するがエネルギー産生に関する酵素はないため独立して増殖することはできない。一部のウイルスはカプシドの外側にエンベロープという脂質二...
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