微生物学

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ペプトストレプトコッカス(Peptostreptococcus anaerobius)

ペプトコッカスの特徴 口腔内に常在する。 ペプトストレプトコッカス感染症 病態 歯周病菌の原因菌であり、気管支に入ると誤嚥性肺炎を引き起こす。意識障害の患者や大酒家に好発する。 症状   ...
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リステリア菌(Listeria monocytogenes)

リステリア菌の特徴 通性細胞内寄生菌(単独増殖できるが、マクロファージなどの細胞内で増殖する) 。 人畜共通感染症の1つ。 リステリア症 病態 家畜やペットから感染する場合と滅菌不十分な食品(生肉、チー...
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クロストリディオイデス・ディフィシル菌(Clostridioides difficile)

クロストリジウム・ディフィシルの特徴 土壌中、ヒトや動物の腸管内(S状結腸~直腸)に存在する嫌気性菌。 芽胞形成。日本人成人の約10%に検出。 偽膜性腸炎(クロストリジウム・ディフィシル腸炎) 疫学 高...
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ウェルシュ菌(Clostridium perfringens)

クロストリジウム・パーフリンジェンスの特徴 土壌中に存在。 感染毒素型食中毒 病態 芽胞が混入した食品(カレー、シチュー、叉焼など)を深鍋で調理すると鍋底が嫌気状態となり菌が発芽して50℃前後で栄養型となり増殖する。...
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ボツリヌス菌(Clostridium botulinum)

クロストリジウム・ボツリヌスの特徴 土壌中に存在。穀物や野菜などに芽胞が付着。 毒素型食中毒 病態 真空パック、缶詰め、瓶詰めなどに混入したボツリヌス菌は嫌気状態で発芽し増殖する。ボツリヌス菌は易熱性の神経毒素を産生...
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破傷風菌(Clostridium tetani)

クロストリジウム・テタニの特徴 土壌中に存在。 破傷風 疫学 日本では年間数十例とまれ(予防接種の普及と受傷後の処置のため) 病態 破傷風菌は深い創傷や壊死組織に侵入し嫌気...
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肺炎球菌、肺炎レンサ球菌(Streptococcus pneumoniae)

肺炎球菌の特徴 カタラーゼ陰性 血液寒天培地ではα溶血を示す(不完全溶血)。 鼻咽腔粘膜に常在。双球+莢膜を有する。 市中肺炎・急性中耳炎・副鼻腔炎、細菌性髄膜炎 疫学 急性中耳炎・市中肺炎の原因菌第1...
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腸球菌、エンテロコッカス(Enterococcus faecalis、Enterococcus faecium)

エンテロコッカスの特徴 カタラーゼ陰性 血液寒天培地ではγ溶血を示す(非溶血)。 腸管、上気道、皮膚、外陰部に常在する。 日和見感染症(尿路感染症、感染性心内膜炎) 病態 易感染者の体内で増...
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緑色レンサ球菌群(Viridans streptococcus)

血液寒天培地ではα溶血(不完全溶血)を示す。 口腔、咽頭に常在する。 (亜急性)感染性心内膜炎 口腔内の菌が抜歯により体内に侵入する。詳細は循環器各論を参照。
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アガラクティエ菌、B群レンサ球菌:GBS(Streptococcus agalactiae)

B群レンサ球菌の特徴 カタラーゼ陰性 血液寒天培地ではβ溶血を示す(完全溶血:溶血部の周囲が透明調を呈する)。 咽頭部、腸管、膣に常在する。妊婦の保菌率は10~30%であり、分娩時に産道感染する。多くは不顕性感染となるが、産道感染し...
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